詩~白~
赤く染まるのは…
二人で歩く帰り道…
少し触れ合った指先から、そのまま手を握る。
君の頬が赤く染まるのは…
そんな瞬間…
周りに誰もいないのを確認して…
少し屈んでキスをした…
薄く開いた君の唇に戸惑いながらも、舌を入れてみる…
薄く開いた瞳で君をちょこっと盗み見る…
ぎゅっと固く閉じた瞳…
赤だった頬をさらに紅く染めて…
遠慮がちに口内を動く…
息の出来なくなった君から…
甘く漏れるような吐息…
名残惜しむように最後に、音を立てて君の唇から離れる…
少し大人なキスに、君は耳まで真っ赤にして僕を見上げてくる…
「続きは帰ってからね…」
僕がそう言うと、君の頬が一段と紅に染まる…
そんな君が大好きで……
すぐに真っ赤になる頬が…
何よりも愛しく思えるんだ………