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　河の骸へかむろの童。急いで逃げる。慌てて障る。障る器は妖かし転化。

　かむろ頭は皿へと転じ。紅葉の掌水掻きに。逃れた罪が。言ノ葉奪い。口。唇は鷺の嘴。

　鷺の嘴。言霊縛り。詐欺の口端。真語れず。

　河童ただただ謡うのみ。

　聞き手が受ける。虚ろの響き。

　虚ろい。移ろう。他人の瞳。

　多くの疑視。多くの陰言。痛み。肌焼き斬るに相応しい。

　河童は終に思い出し。大きく強く。謡わず鳴いた。