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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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入道雲って白さが眩しいよ

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ぼくはいま詩を書いている。自分でも大した詩ではないと感じている。しかし詩を書くことは楽しい。妻が花の栽培をして楽しむのと同じだ。
有る人はテレビを見て楽しみ、有る人は美味い物を食べて楽しむ。
人それぞれに楽しみがある。
ぼくはテレビも見るし、美味い物も食べる。でもそれよりも良い詩が出来た時の方が、どんな時よりも嬉しいし、楽しい気持ちになる。


きみの吐いた息が

風になって金木犀の青葉に当たる

ざわざわと君の言葉が

香りを浸みこませながらぼくに語ってくれる

青空に入道雲が浮かんでいる

まだ夏は名残おしそうに

日焼けしたきみの体を運んで来る

真っ白なシーツはきみを雲に乗せる

きみは青い空に浮かんで行く

禁じられた恋とは

夏と共に去っていこうとしているのに

さよならが言えなくて

ぼくは入道雲を見ながら

金木犀の葉のすれ合う言葉を聞いている