僕のとなりの席があいている理由(わけ) 後
学校に来ていた。
「俺のおかげで、治った?」
と、少し冗談混じりに言うと、
『君のおかげで悪化しちゃった…』
みたいなことを小声で言って、
『でも、今はこのままでもいいかもって思っちゃった』
「良いのかよ!?」
『でもね、この気持ちは、いつか絶対に伝えに行くから!!』
「お~青春だね~」
こんな適当な相づちを打っている俺に、
去り際、
声になるかならないかの声で、
『そのときまで、待っててね♪』
作品名:僕のとなりの席があいている理由(わけ) 後 作家名:零音 16