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吉葉ひろし
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秋の日に
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秋桜
コスモスの花が揺れる
薄暮のなかに
空に投げたコスモスが舞い落ちる
抜いた花びらを君は手に持っている
「好きになってもいいですか」
アスファルトの路面に
コスモスの花びらが並んでいる
もう一度コスモスを見に行こう
君は暗い空に
コスモスを投げる
何処に落ちたのだろうか
僕に見えるのは君の頬を伝わる涙のひかり
さようなら
またね
どちらの言葉を選ぼうか
車のライトが君を照らしていく
作品名:
秋の日に
作家名:
吉葉ひろし