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くどうらむね
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novelistID. 41949
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眠たくも豪華な雲が割れ
飛行機は碧い肌に白い爪痕
昔、空から見下ろした
鱗のような屋根を思う。

きっと俺は未だに小さい。

頑なに丸い背の上の
鱗のような建物の中
標高2000mの貧しい村の
酸素のように薄い安堵

空は顔色を変えながら
息を潜めて覗きこむ。
でも俺達は
飛行機の爪で
空に白い傷。

そんな俺は未だに小さい。

誰もが疲れ果てて眠るころ
誰かが泣き腫らした瞼の
腫れがひくころ

スクーターと牛乳瓶は歌いながら進む。


そしてまた朝霧が
頬を撫でただけで
消えてゆく。




7/25…2010
ボクラハミンナイキテイル/返歌
7/24...2013 改稿