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目を見つめていた筈なのに
気がついたらそれが横顔で
最後に見ていたのは背中
掴む事の出来なかった、細い腕。


哀しい想い出の隙間に
綺麗な想い出を詰め込んで
貴女の面影が崩れないように
胸の痛みで崩れないように


旋律で輪郭をなぞるけれど
塗り潰すには哀しい
記憶で出来た色彩

扉の向こうで　あの日の貴女は

泣かずに　振り向かずに
歩いてゆけたのでしょうか

俯かずに　前をむいて
歩いてゆけたのでしょうか




…1/5 2007
おもかげ
親愛なるマダムへ。