叫び
こことは違う 別の世界へ
みんな自分を知らなくて
そこからやりなおす
この世界にはがっかりだ
もうこれ以上ここに居ても仕方が無い
あの空はどこまで続くのだろう
この丘を越えれば別の世界が広がっていたりしないのかなあ
丘をのぼる足がふと止まる
この世界が消えてしまったら
ここ消して 造りなおせば
もう少しましな空間が出来上がるのだろうか
そもそも 自分はいったいなんなのだろう
この世界の何に絶望し こんなにも空しいのだろう
この世界を 消すのではなく
自分が消えてしまったらどうだろう
世界はいままで通りに
ゆっくりとのんびりと回っていく
その後自分はどうなるのかな
確かめてみたい気もするけれど
少し ほんの少し 怖いかな
でも そうすれば
何かわかるかもしれない
失って初めてこの世界のすばらしさが
美しさが
わかるのかもしれない
それから後悔したって
きっと元には戻せないのだろう
でも それでもいい
ここに体を置いて
違う視点で世界を見てみたい
わかってる どうすればいいかなんて
置いていく体なんだ
どうなったっていい
やり方はわかってる
でも
でも
この丘を越えれば なにか希望があるかもしれない
違う世界なんかじゃなく
この世界のすばらしさが
そこにはあるのかもしれない
この丘を越えてみようか
いつだってとべる
その気になればいつだって
それでも
この丘を越えてみよう