ソラ♪のうえに詩
夏空はいつだって同じ味
君が好きだったハーゲンダッツ
決まっていつも同じ味
一夏
いや 君と過ごした1年弱
一筋に同じ味だけをchoiceする君
コンビニの帰りに僕は
呆れて言ったよね
「たまには違うのを食べたらって」
君は悲しそうな顔をして
「だってこれが美味しんだもん」って
小さな石を蹴っ飛ばして 言った
そんな君が好きだった でも……
君は行ってしまった
2回めの夏を迎える前に
@@@@@
君と歩いたコンビニ道
あの夏と寸分たがわない雲が
青空に固定されてある
アイスを買いに行くんだ
君のお気に入りだったあのアイス
実はまだ一度も食べてない あんなに君に勧められたのに
食べたら 次の恋を見つけようと思う
僕は結局
君のお気に入りの味になれなかったんだね……
あの時君がしたように小石けっとばして
野良猫に尋ねる
「まだあのアイスを食べているのかい?」
にゃお
塀の上に逃げる猫
僕は笑って
そして
ちょっとだけ泣いた