球体地獄
コンプレックスのない女とのsexほどつまらないものはない
何故ならば劣情こそが性の真髄だから
生物としての瑕疵
不完全さ
後ろめたさ
脆さ
弱さ
儚さ
刹那さ
それが「愛しさ」の由来となる
シーツの上で
劣情は熱情になる
交わりは補い
粘膜はきっと 涙と同じ成分
体温を混ぜよう 馴染むほどに
和して完
合して全
傷に傷を重ねて
見えなくする
僕らは
僕らは
こうしている間だけ
完全なる生命体なのだ
「愛している」を聞きたいんだね?
とめどない落涙で脱水症状?
君とのSEXは
きっと最高に違いないな