小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
通りすがり
通りすがり
novelistID. 37729
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

Princess of the monster

INDEX|3ページ/7ページ|

次のページ前のページ
 

ある日のこと。
いつものようにメアリーの洋服を着せ替え
お気に入りのお茶をいれて
木いちごのケーキを焼いていたメリーの王国に、一人の訪問者が来た。

彼は森で遊んでいて道に迷ったらしい。年はメリーと同じくらい。
メリーも国から出たことがないので、帰り道など知る由もない。
彼はこの城にいることにした。

それからの生活は、とても楽しかった。
人形遊びしか知らない王女に、彼はいろいろ教えてくれた。
狩りの仕方やブランコや弓矢まで作ってくれた。
今まで触れ合うことのなかった温もりに、王女は触れられた気がした。

自分はどうやら、この少年のことが好きらしい。
そう自覚したときに、何百年も前に魔女にもらった小瓶を思い出した。

「そうだ、これを彼に飲んでもらえばいいんだわ。
 きっとそうよね、メアリー。」

作品名:Princess of the monster 作家名:通りすがり