私は 人魚のおっぱいについている 貝になりたい。その四。
人魚のおっぱいについている
貝になりたい
百獣の王、ハーレムは孤独なんだよ。
『ハーレム』って、そんなに いいものなのか?
と、思ってたわけ。
で、「ハーレム」で検索するとマンハッタンの町の名前って出てくる。
なんで一夫多妻の形態をハーレムと呼ぶのかは言語学者か民俗学の専門家にお任せしますが、ハーレムな生活を送る動物は結構いますよね。
ライオンなんて ちょー有名。
しかも、オスのライオンて、そんなに仕事してねぇ。
日中 だらだら寝て過ごす。
狩りはメスたちがやってくれる。子育てもメスがする。
どうしようもない典型的なヒモかっ!?
いや、あるいは、すげぇ大物。
まあ考えてみれば、ライオンは百獣の王だからね。
キングだからね。
徳川何代目将軍とかって人たちが、何か仕事していたかと言えば、暴れん坊だった松平健以外は多分何もしていない。それでも次々に大奥に新しい女の子が入ってきては嫉妬渦巻くドラマティックな展開が巻き起こる。
ああ、そうか。
と、思うわけ。ここでね。
仕事。
将軍の仕事って、お世継ぎ作製なんですね。
かなりうらやましい。
けど、それって、どうなの?
人間的な感覚で、それって、どうなの?
幸せなの?
ここに、ちんと座っておいで。餌は私たちで捕ってきてあげる。何もしなくていいの。夜はがんばれ。子供を作れ。それ以外あなたを必要としていない。
なんかちょっと切ないね。
ライオンキング。
しかも、ハーレムを作れない(作らない?自由気ままな?)♂ライオンが、ちょくちょく群れのメスに手を出すらしい。
いかれこれやね。
ライオンキング。
よその♂ライオンと時々遊ぶ♀ライオン。
ここでも女の子は強いね。
作品名:私は 人魚のおっぱいについている 貝になりたい。その四。 作家名:子龍