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GANTZ Paradise Lost 野球星人篇

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第四話・やっべぇ!




「ちっ!ここにはタクシーすら来ないと言うのか・・・」

一方、その頃・・・
鈴木は帰宅するためにタクシー乗り場に来ていた。
あの西丈一郎と言う少年の話を聞いて、あまりの馬鹿馬鹿しさに嫌気が差して帰る事にしたのだ。
しかし、待てど暮らせどタクシーは来ない。
それどころか、辺りには人の気配すら無い。

「ぬう、仕方が無い・・・歩いて帰るか・・・」

と、諦めて徒歩で帰ろうと一歩を踏み出した。
すると・・・


グサッという何かが刺さる感覚と同時に鈴木の右足に痛みが走る。
見ると右足の平に釘が刺さり、傷口からは流血していた。

「くそっ・・・・まあ良い、私は生きている、当然血も出るのだ・・・・」

鈴木はここでふと自らの生前の行いを思い出す。

―――そう、あれは確か、都内の高級料亭で・・・・今にして思えば、愚かな行いだったな・・・・―――

心の中で懐古する。
しかし、思い出すのは全てお世辞にも良いものとは言えない事ばかりだった。
脱税、裏金、収賄、贈賄・・・全てが他人の期待を裏切るような行為であった。

「・・・・帰ったら一から、出直しだ・・・」

鈴木は歩き出した。
すると・・・


・・・・・ピンポロパンポン、パンポンポロピン・・・・・


鈴木の脳内で奇妙な電子音が鳴り響く。

「・・・・・?何だ、この音は・・・・」

鈴木は一瞬気になって歩を止めたが、特に気にせず再び歩を進める。
次の瞬間・・・


・・・・バァーーーン・・・・


鈴木の頭が炸裂した。
噴き出す鮮血と共に首なしの遺体が崩れ落ちる。