俺と君の円舞曲~優しさ故の傷跡~
入学式。それは出会いと青春と物語の始まり。
龍弥side
「・・・・・ふゎあ」
俺はカーテンの隙間から入ってくる太陽の光で目を覚ます。
だめだ。滅茶苦茶眠い。
「という訳で二度寝だ・・・・」
俺は再び布団に潜り目を閉じ、壁側の方に寝返りを打つ。
ふにっ
・・・・・ふにっ?
寝返りを打つと、何か生温かいモノが俺の体に触れる。それに若干動いてる。
え? なに? なんなの?
ベッドの中に何か居る!?
俺は少しビクつきながら掛け布団を少しめくる。
「なん・・・だと・・・!?」
そこには、
「・・・・えへへぇ、もうお母さんお腹一杯よ~・・・・むにゃ」
母さんが俺に抱きつきながら眠っていた。
あるぇ? どゆこと?
「龍く~ん、朝だよ、起きt・・・・」
俺が昨日の記憶を必死に探っていると、姉貴が俺の部屋の扉を開けて入って来た。
作品名:俺と君の円舞曲~優しさ故の傷跡~ 作家名:十六夜