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てっしゅう
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「セックスアンドザシックスティーズ」 第二十八話

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「嬉しい事を言ってくれるね。愛情が不足している場合が殆どだけどね。好き同士なら少しの不満は我慢できるけど、そうでなかったらイライラが募るばかりになると思うんだよ。
男性のように出すというはっきりとした最後が女性には無いから、愛されているという強い気持ちが支配しないかぎり物理的に満足は得られないって聞いたよ」

「その、なんていうのかしらおもちゃを使っても結局は満足できないんでしょ?心が無ければ」

「そうだろうね。でも好き同士がより感じあうために使えば効果が出るんじゃないのかな。今度使ってみようか?」

「剛史さんそんなもの持っているの!」

「違うよ、買うんだよもちろん」

「いらないわよ、もう失礼な・・・」

「でも美紗子がもっと喜ぶんだったら・・・それもありだって思うよ」

「いらない!って言ってるでしょ・・・今以上感じたら、怖くなるからいいの」

「じゃあ、俺が死んだら使えよ。再婚して欲しくないから・・・俺だけの美紗子でいて欲しいからな」

「再婚なんてしないわよ!その道具も使ったりしない。血がつながっていないけど娘も孫もいるのよ。仲良くやってゆくようにしないとあなたに恨まれるから」

「美紗子、ありがとう。そこまで考えてくれて嬉しいよ。俺は幸せだな、美紗子と出会えて本当に良かった」

「わたしもよ。剛史と再会出来たことが自分の運命だったって強く感じるの。その事だけで十分。セックスはあなたの思うとおりで本当にいいのよ」

「今の言葉で気が楽になったよ。身体の元気が続く限り、美紗子をがっかりとさせるようなことはしないよ。約束する」

「はい・・・あなた」

周りの目が羨むような仲の良い夫婦に映っていた。