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帯に短し、襷に流し

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紗合わせについて



 紗合わせはお単衣の着物とかいた。
 その仕立て方を書いておこうと思う。
 これはちら裏として、スルーしてもらうことを希望して。

大前提:紗合わせは、お単衣の着物である。
    内側の表と外側の裏を合わせる。
    表から見ると、表生地の表。透ける形で裏生地の表が見える。

1.ごく普通の紗合わせの仕立て。
 縫い方: お単衣の縫い方に準じる。
      よって表にくけ目が出る。

2.袷のように仕立てる。
 縫い方: 袷の縫い方に準じる。
      つまり、表は表、裏は裏で縫って背、脇を閉じ、身八つを縫う。
      褄下はくけるが、つま先は四角くなる。
      背脇は閉じるので、くけ目は見えないが、綴じ糸は透けて見える。
 問題点: 縫込みが邪魔をして、裏の柄が隠れる。
      →縫込みを3分で切り落とすので、二度と縫い直しが利かない。
       縫込みがほつれてきて、表と裏の間に糸くずがたまりやすい。

3.比翼のように仕立てる。
 縫い方: 褄下が表と裏、ばらばらになる。着たときは、襲ねのようになる。
      くけ目は見えない。
 問題点: だから、紗合わせは、袷じゃないんだって。

2014.11.24 勤労に感謝して働いたらから振り替え休日。
作品名:帯に短し、襷に流し 作家名:紅絹