【無幻真天楼第二部・第二回】星が丘
「おかしいわ…そうおかしいわよね」
ヨシコがブツブツいいながら部屋の中を行ったり来たりしている
「あっくんは何でもない、何でもないばっかりだけど…私にもわかるわ。そうよおかしいって」
部屋の真ん中で足を止めたヨシコが棚の上で光るキーホルダーを見た
「…絶対何かあったのよ…」
次に寝台の枕元の棚にあった少しつぶれた紙コップを見る
「そうよ…何かあったんだわ…」
しばらく黙って止まっていたヨシコがクローゼットらしき戸を開けてバサバサと漁り出した
そして一番奥から紙袋を引っ張りだす
「…別に…ゆーちゃんがどうこう言ったからとかじゃないわ。そうよこの服が気に入ってるからなんだから」
中に入っていたのは前に中島の姉の蜜柑から借りた服
それを広げながらヨシコが呟く
「教えてくれないあっくんたちが悪いのよ。そうよ私だって知りたいものっ」
ヨシコが服を脱ぎ出した
ヨシコがブツブツいいながら部屋の中を行ったり来たりしている
「あっくんは何でもない、何でもないばっかりだけど…私にもわかるわ。そうよおかしいって」
部屋の真ん中で足を止めたヨシコが棚の上で光るキーホルダーを見た
「…絶対何かあったのよ…」
次に寝台の枕元の棚にあった少しつぶれた紙コップを見る
「そうよ…何かあったんだわ…」
しばらく黙って止まっていたヨシコがクローゼットらしき戸を開けてバサバサと漁り出した
そして一番奥から紙袋を引っ張りだす
「…別に…ゆーちゃんがどうこう言ったからとかじゃないわ。そうよこの服が気に入ってるからなんだから」
中に入っていたのは前に中島の姉の蜜柑から借りた服
それを広げながらヨシコが呟く
「教えてくれないあっくんたちが悪いのよ。そうよ私だって知りたいものっ」
ヨシコが服を脱ぎ出した
作品名:【無幻真天楼第二部・第二回】星が丘 作家名:島原あゆむ