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エレンディラ
エレンディラ
novelistID. 38393
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「雨」

七月初日は雨

いい雨音

コンビニまで買い物にいく


山下清風のおじいさんが

古びた商店街の中を

ずぶぬれになって歩いている

でも

おじいさんに降る雨は

体を労るように降り注いでいる

杖をやさしく支えていた


ピンクの傘をさしたデート前の着飾った女の子は

駅への道を足早に歩いている

傘を体に纏うように身を包んで

今日の美しさが

流れないように

雨を睨んでいた

雨は一瞬ためらいを感じる
 

僕はといえば

サンダル履きだ

部屋に上がって

そっと雨の雫を

床に落とした

今日は雨

いい雨だ


君は

今どうしているのだろうか
作品名: 作家名:エレンディラ