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PN悠祐希
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魔法少女おりこ★マギカR 第2幕 【第3話】

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第2章 現在…再編された世界にて


 ■ インターミッション ■

 深夜の見滝原…杏子と ゆまは、昼間は人通りが多いであろう繁華街から、少し奥まった裏路地にきていた。
 こんな時間に、中学生はもちろんのこと、年端もいかない幼女を…と、誰もが思うことだろう。
 だが、魔法少女となった者の日常は、どうあれ、もはや普通ではない。そのことに、歳は関係ない。それでも、普通の日常にも身を置き続けるかは…本人次第だ。
 そういう意味では、杏子は、家族を失ってからは、学校にも通わず、一つ所に定住すらしていなかった。とっくに普通を捨ててしまっている。
 そんな杏子を慕い、一緒にいるわけだから、ゆまとて、普通の同年代の子供達と、同じでいられるはずはない。もっとも、それも、ゆま本人が望んでのことであり、誰にも口出しできる問題ではなかった。
「おかしいな…昼間に調べた時には、確かに、この場所に反応があったんだけどな…」
 杏子が、辺りを見回しながら、そう言った。
 昼間、ソウルジェムを使用しての魔獣出現ポイント探しの際、この場所にきた時が、もっとも強く発光した。
 だが、今、魔獣が出現するどころか、瘴気すら、まったく感じられなかった。
「というか、この清々しい感じ…まるで、魔獣を退治した後のようだ」
 そう、人の呪いが瘴気を吸って具現化する魔獣を倒すということは、その場所の浄化を行っているともえいる。
 もっとも、人が往来すれば、すぐに悪い気も溜まってしまうが、少なくとも魔獣を倒した直後は、非常に澄んだ状態となる。
 その為、最近では、その《もともと形のない悪意の気や呪い》=《瘴気》を、魔法少女になった者は《魔獣》として認識し、それを魔法少女が倒すことで《グリーフシード》という結晶に変換し封印している。インキュベーターが、効率よく《ソレ》を回収できるようにする為に。という説が、魔法少女の間で出回り始めていた。
 ただ、魔法少女自身にとって、その真偽は、あまり重要ではない。魔獣を倒せば、その分の世の呪いが祓われ、グリーフシードが手に入る、それで良いのだ。
 あとは、その澄んだ状態を堪能できるのも、魔獣を狩る者の特権と言えるのかもしれない。
 とはいえ、自分が魔獣を倒していないのに、その状態であるということは、すなわち…
「先を…越されたか…しかし…いったい、誰が?…」
 この見滝原に、魔法少女は、杏子と ゆまを含めて、七人いる。だが、今は、その全員と協力体制が成されており、常に一緒ではないまでも、誰がどう動いているかは、把握できている。
 となると、杏子達が知らない魔法少女が、この見滝原に現れたか、あるいは、誰かが新たに契約したか…
「キョーコ!」
 不意に、ゆまが杏子を呼んだ。
「どうした?」
「あっちから、何か聞こえてくる」
 ゆまが、その方向を指さした。
 確かに…まるで、鋭い刃物で、何かを斬り裂くような音が聞こえてきた。
 その方向には、繁華街の中に設けられた、小さな公園がある。そして、そこも、今いる場所程ではなかったとはいえ、ソウルジェムが反応した場所だった。
「ゆま、いくぞ!」
 杏子が、咄嗟に走り出した。
 もしも、新たな魔法少女がいるなら、後々の為にも、確認しておく必要がある。
「あっ! ま、まってよ〜!」
 ゆまも、すぐに後を追った。