True...
君がとっても臆病なこと。
お化け屋敷の暗がりに本気で震えていたことを。
本当は全部、知ってたよ。
君がとっても不器用なこと。
断ることができないせいで厄介ごとを溜め込む癖を。
本当は全部、知ってたよ。
君が誰より優しかったこと。
小さな小さな足元の花を踏まずに避けて歩いたことを。
冷たい態度は照れ隠し。
背けた顔は、いつも笑顔で。
年齢詐称の理由は私の、
「年上が好き」
って言葉でしょ。
また明日って、あの約束を嘘にする気もなかったくせに。
私の日記の最後のページ。
そこまで辿りつくまでにかかった月日は長すぎたけど。
君の言葉は、魔法のようだ。
数年越しの「大好き」は、君の思い出を甦らせて。
また会いたいと、思わせた。
いつか、どこかで、もう一度。
君の言葉を聞かせてほしい。
ほんとの言葉を聞かせてほしい。