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佐崎 三郎
佐崎 三郎
novelistID. 27916
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恥ずかしい時計

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「恥ずかしい時計」


思うのだ。世間の思うことと違いかもしれないが。
手を取り合ってとか、助け合うとか、なんで今更声を荒げていうのかわからない。そんなこと当たり前じゃないか。
今までやってないから、もっともらしく、嬉しそうに口にする、その姿勢が嫌だ。
偽善だ。嘘つきだ。そのことすら、わかっていない。
人殺しは良くないと言い続けている一方で、女子高生がかっとなって同級生をナイフで刺す。
当たり前なのだ、こっちの方が当たり前なのだ。
原発とか基地とか、今更何言ってんだ。
かなしい、かなしい、かないしい。
小説とか書いてる場合か。歌とか歌っている場合か。
違うだろ。愚かなマスコミ。政治家の手先足先。

そんなことの前に考えることがあるはず。
だけど一人ではどうしようもない。どうしようもない。
テレビのくだらない芸人たちの糞姿、これが許されているニッポンが嫌いである。
嫌いだけれど、嫌だからと言って簡単に出れない。ニッポンは汚い国だ。
こくみん主権なんてまったくない。
憲法なんてゴミの文字だ。結局、だれも守っていない。
うそをつくために道具だ。隙間をぬって、権力志望の人間のゲームの規則でしかない。

ああ、糞国の糞民であり、糞政治家の糞にされている国民は、糞の出す糞だ。
悲しい、悲しい。
絆の本来の意味も知らずに、全国国民は、踊らされ、強迫され、馬鹿にされ、人間の恥ずかしい歴史を今日もまた刻んでいる。
恥ずかしい時計は規則的に動き続けている。
作品名:恥ずかしい時計 作家名:佐崎 三郎