尖塔のみえる町で
でもひょっとしたら、私は人生二十六年のなかで、最もエキサイティングで思い出深い日々のつまったすばらしい二か月間を、このケンブリッジという美しい町で過ごしたのかもしれない。そして、そこには常に愛すべき日本人の友人たちがいて、私を大事に扱ってくれたのだった。そのことを私は生涯忘れないだろう。将来のことをあれこれ案ずるよりも、まず、いまこのときを大切に、生き生きと過ごしたい。私はそう思うのだ。
主よ、私は感謝します。かけがえのない宝石のような日々を私にお与えくださったことに。そして、願わくは、いつか日本に行き、このよき友たちに再会できんことを。