発作的に書いたもの。
この8畳1間がこんなに落ち着く空間だったなんて。
人に会いたくないけど、理解されたい。
時々襲われるこんな発作みたいな感情を、矛盾していると知りながら望んでしまう。
人は一人で生きていけない。
人の傍にいたい、話したい、仲間になりたい、愛されたい。
それは全部自分の欲で、その欲の満たし方を私は知らない。
なぜなら、私は人が傍にいる限り繋がり続けたいと思うから。
幾度人を傷つけ、別れを重ねても、またそれを望んでしまう。
醜いと思っていながらそれを手放せない私は、明日になったらこの8畳1間を出て、ふらふらと人の間を歩き始める。
自分と繋がれる人を探すために。
作品名:発作的に書いたもの。 作家名:香月漣菟