人は老いてなほ美しく
冷たい風だけが激しく心の中を吹き抜けてゆく
心にある森の木々の葉がこすれ合う
過去という枯葉達が
ひらひらと天に舞い上がり
漆黒の夜空に、吸い込まれてゆく
幾度も、幾度もその営みが繰り返される
枯葉という枯葉が尽きてしまうまで
やがて、こころにある森は、静寂に包まれ、
枯葉を脱ぎ捨てた木々は新しい芽を静かに創り始める
冬を経て春により輝く芽を吹き、花を咲かせるために
心の森はねむることを知らず、絶えることなく
生命の営みを繰り返す
新たなる明日を目指して
作品名:人は老いてなほ美しく 作家名:エレンディラ