その時僕はこんなことを考えてた
なんだか、ごちゃごちゃした胸が苦しいよ
どうしてだろうね
やることはいっぱいあるんだ
やらなきゃ、いけないことが…あるのに
手を伸ばせないよ
掴めない、それは
僕にとって大事なものなのかな
ねえ、僕は何をすればいい?
ただ一人、心の中の君に問いかける
「ねえ、どうすればいいのかな…」
だけど必ず君は一言、こういうんだ
「好きにすればいい」
答えになってないよ、と、少し笑った
でもそうだね
君が僕の答えなんて持ってるはずない
正しい道って、なんでこんなに苦しいのかな
好きにすればいいって言ってくれたね
それは、逃げてもいいってこと?
優しいようでどこか酷く残酷
君は、そういう人
もうちょっとだけ迷ってもいいかな
僕しんどいのって好きじゃないんだ
だけど君に嫌われたくないからさ、きっと正しい道を選んでみせるよ
だから少し、もう少しだけ
―――待ってて
作品名:その時僕はこんなことを考えてた 作家名:ポウ