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ぼくのゆめ

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小学3年生のぼくの今のゆめは、りょう理人になることです。
 ぼくのママはとってもりょう理が上手で、ぼくとパパのためにいつもおいしい食事を作ってくれます。
 ふだんは、パパはママがりょう理をしている時間には家にいないけど、たまの休みの日なんて、ダイニングのいすにすわって、ママがりょう理を作るうしろすがたをじぃーっとながめていたりします。そんな時のパパの目はおほしさまがキラキラしていて、正直、ぼくは男としてなさけないなぁなんて思っちゃう。
 だけど、そんなぼくも、ついついパパのとなりにすわって、ママのテキパキと動くすがたを目で追ってたりもしてます。えへへ。

 この前の日曜日の夕はんの時のことです。
 その日のメニューは、ぼくの大こう物のとんかつでした。
 ママの作るとんかつは、ころもはサクサク、中はかみごたえがあってジューシー。
 パパと二人でいつも「おいしいね、おいしいねぇ」って言いながら食べるんです。
 で、この前もいつものように「おいしいねっ」って言ったら、パパが、
「もっとおいしいとんかつやさんがあるらしいぞ」って言いました。
「えっ、ほんとう? どこ?」
 ぼくが口をモゴモゴさせながらそう聞くと、ママもいっしょになってモゴモゴさせながら、
「ほんとうなら行きたぁーい!」と言いました。
「よしわかった! じゃあこんどの日ようにみんなで行こう」
 パパはそう言うと、指を丸めてOKマークを作りました。
「じゃあ指きりー!」
 ぼくたちは三人で指切りをしました。

作品名:ぼくのゆめ 作家名:ゆうか♪