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なにサマ?オレ様☆ 司佐さまッ!

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 そう言って司佐に近付いて来たのは、貴一だ。貴一は四位となっている。
 貴一の言葉に、司佐は貴一の首元を掴む。
「もう一度言ってみろよ、貴一」
「わあ、嘘! 冗談くらい聞き分けろよ、司佐。小学部からこんだけ毎回負けてりゃ、不正だなんて思わないし」
「おい、おまえら!」
 そこにやって来たのは、藤二である。
「藤二。なんだよ、風紀委員のお出ましか? べつに喧嘩してるわけじゃないし」
「違うよ。見たか? あれ」
 藤二が指差す方向を、一同は見つめる。だが、相変わらず人だかりが出来ているだけで、何もない」
「何がなんだって?」
「あれだよ、あれ! 一年生最下位のやつを見てみろ」
 藤二の言葉に、一同は目を凝らす。
「一年生最下位、全教科合わせて二十一点?」
「おい、その名前……東宮桃子(とうぐうももこ)」
「東宮桃子?!」
 司佐たちは、顔色を変えて顔を見合わせる。
「まさか……」
「司佐様――!」
 その時、講堂にそんな声が響いた。
「俺、振り返りたくない……」
「そんなの俺だって……」
 コトハ以外の全員がそう言って目を伏せる。
「でも、ずっと振り返らないわけにはいかないんじゃないの?」
「じゃあ、せーので振り向こうぜ」
「よし。せーの!」
 一同が振り向くと、そこには一人の女生徒が立っている。
 それは紛れもなく、嵐の幕開けだった。