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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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さくらの花を見ながら思うこと

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5月になってドライブに出かけた。
そこには八重桜が咲いていた。
ソメイヨシノとは違った美しさであった、このさくらを見ながら涙を拭いている方がいた。
想像であるが何かを思いだしているようであった。
わたしはふと今置かれている自分のことを考えた。
余計なことにかかわって
よくやってくれました
頼まれた事ではなかった。金が入ることでもなかった。
人の心が傷つくのを見ていられなかったからだ。
完全に中立の立場であった。
だが、それが傾いた。
わたしの会社の従業員なら首にしていただろう。
和を乱したからである。
収入がかかっている。生活がかかっているから、我慢する。
たとえ私が間違ったことを言っても頷くかもしれない。
それほど生活は大事なのだ。
このサイトも金を支払っていればもっとみんなが声を出したかもしれない。
改善しようと立ちあがったかもしれない。
無料で使える良さもあるが、欠点にもなる。
無関心は良いようで、悪いことかもしれない。
さくらの花を見て、ただ綺麗と思う方は幸せなのだろう。
涙を流す方を見て、わたしは物を見る目はいろいろあるのだと感じた。
恨みをかい、悪く思われ
何もしなければそんなことはなかったかもしれない。
けれど
何かを得ているのかもしれないと思う。
今はマイナスが大きいが、いずれは人生にプラスになってくれるような気がする。