出張こぼれ話
仕事柄、空港に良く立ち寄りますが、どこの国の方かは、はっきりと確認して
ませんが、それでもいろいろが国のお母さんが、子供がうるさい時、唇に人差し
指をあてて、「シー!」とやっているのを目にします。
この、ジェスチャーは万国共通なのでしょうか?
だとしたら、誰が始めてどのように世界中に広まってのでしょうか?
ドアをノックする時、日本人は手の甲を裏側にして中指の第2関節を「コンコン」
と2回打ち付けますが、欧米では手の甲を表側にして中指の第1関節を
「コンコンコン」と3回打ち付けます。
返答が無い場合は、「コンコンコンコン」と4回打ち付けます。
この違いはどこから来るのか・・・不思議です。
日本で、「おいでおいで」をする時のジェスチャーは手の甲を上にして親指を
除く指の第3関節を上下させますが、このジェスチャー、欧米では
「あっちへ行け!」という意味になるので要注意です。
さて、前置きはこの位にして、本題に入りましょう。
日本では、握ったこぶしの人差し指と中指の間から親指を出す行為は絶対に
許されませんが、ブラジルでは「グッドラック」の意味になります。
ブラジルで突然このジェスチャーをされたとき、本当にびっくりしてしまいました。
(^_^;)
しかも、帰り際、滞在していたアパートに来てくれたブラジル人全員がこの
ジェスチャーをしてお見送りです。
(これ、日本なら警察呼ばれてるかも・・・・)
上司へのお土産に手首から上がこの形の置物を買っていきました。
「これは幸運のおまじないです。」といって渡すと、その上司はしばらくの間、
自分の机の上にそのすっとんきょうな置物を飾っていましたが、
来る人来る人に説明を求められ、面倒くさくなって机の中にしまい込んだの
でした。
それから10年近くの月日が流れ、配置換えで机を移動させるときにもう何年も
前に東京支店へ転勤になった上司の使われていなかった机の引き出しを開けた
会社の若手社員が、
「ギャー! 何これ!! 東京支店長、変態だったんだ!!」
と大騒ぎになりました。
何事かと人だかりに割って入り、懐かしい置物をみて、
「ぶぁーっはっはっは!!」
吹き出してしまいました。
「課長、どうかしたんですか?」と若手社員。
「いや、なんでもない。東京支店長が変態だってってことは内緒にしておこうね。」
と口止めをしておきました。(´▽`)
今頃、東京支店の支店長室でくしゃみをしているであろう上司のご多運を
祈らずには居れませんでした。
こぶしを握り、親指を人差し指と中指から突き出して、天高く振り上げ、
「グッドラック!!」(^o^)丿