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出張こぼれ話

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昨日、千歳空港に到着して、バスの時間まで1時間もあり、かつ昼食を食べて
いなかったので、空港内のラーメン屋さんに入りました。

「いらっしゃいませ〜」と店員さん。

このお店は先にオーダーをしてお金を払う、前金制になっていました。

「野菜ラーメンをお願いします。」と私。

高カロリーのラーメンを、「野菜」という免罪符でなんとか罪悪感から解放
されようとしました。

「味の方はいかがいたしましょうか?」と店員さん。

「醤油で」と私。

「こちらへどうぞ」

案内された所はレジの真後ろの席で、レジを背にして座る形になりました。
やがて美味しそうなラーメンが来て、免罪符の「野菜」をじゃまくさそうに
よけていると、

「いらっしゃいませ〜」の店員さんの声。

(ああ、だれかお客さんがきたな?)
そう思った時、

「いらっしゃいました〜」
という男のダミ声が私の背中越しに聞こえて来ました。

(今時、使わんギャグだよなぁ・・・)
と苦笑していると、

「チャーシューメンのシャーシュー大盛りで」とその男。

「味の方はいかがいたしましょうか?」と店員さんがいうと、
待ってましたとばかり、

「おいしくね」と言い、ガハハと笑いました。

(うわぁ、ベタなおやじギャグ・・・めんどくせぇ)

どんな脂っこいおやじかと振り向いて確かめたかったのですが、
あまりにもあからさまな反応になってしまうので、ぐっと堪えていました。

「こちらへどうぞ」
店員さんの気配が私の方に近づいてきます。
その後ろで「フンフン」と鼻歌を歌いながらついてくるおやじの気配が・・・

(やった、どんな奴か顔が拝める)

私のテーブルを横切ったそのおやじ・・・と思っていた男は、
そのダミ声とおやじギャグとは全く縁のなさそうな、茶髪でギャル男
ファッションのあんちゃんだったのです。

危うくすすっていたラーメンを鼻から噴出しそうになりました。

発見!!・・・・・新種、おやじギャル男!


作品名:出張こぼれ話 作家名:ohmysky