小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

出張こぼれ話

INDEX|10ページ/54ページ|

次のページ前のページ
 

幸か不幸か、明日からまたあのアナゴさんと出張です。

今回は東京方面の出張で、六本木、新橋界隈をうろついてます。
年末ですから、お得意さんの挨拶周りやら、親会社への顔出しやらで忙しいです。

今回は、明日の夜とあさっての夜、二晩続けての接待があります。
さあ、酒好きのアナゴさん。記憶を保っていられるでしょうか?

アナゴさんと一緒だと、僕は宿まで連れて行かねばならないので酔っていられ
ないんです。
それを良い事に、アナゴさんは、ゴクゴクぷはーっとやりまくるのです。

そして、飲む前には必ず薬を飲みます。

その時の二人の会話。

「どこか、体の具合でも悪いんですか?」
と私。

「これは、除草剤だよ」

「除草剤?」

「そう、去年、きのこ狩りに行ったろ? 根っこがまだ残っているらしいんだよ。
それで生えてこないように除草剤を撒いてるのさ」

「へぇ、それでお酒と一緒に飲んでも大丈夫なんですか?」

「ん? 知らねー」

「・・・・」

来年、豊作になる事を祈らずには居られませんでした。



作品名:出張こぼれ話 作家名:ohmysky