小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

アジアへGo!

INDEX|14ページ/84ページ|

次のページ前のページ
 


出かけるとき、「何か大事なものを忘れてる気がする」って感じた事ありませんか?

昨日、会社から帰宅する車の中で、明日の出張に持っていく書類
その他の確認をずっとしていました。
(もちろん、頭の中で。)

打合せ資料、名刺、パソコン、パスポート、必要なものはそろっています。
でも、何か大事なものを忘れているような気がしてなりません。
でも、それが何なのか分かりません。

「大丈夫、何か忘れてもこれだけそろっているから問題なし」

そう自分に言い聞かせるのですが、心の中で警報ランプが赤く回っています。

気にしないように、片道45分の帰り道、吹雪の中を車で移動していました。

「明日は何時に家をでればいいんだったっけなぁ」なんて
ことを考えていた時・・・

「あれ、チケットかばんに入れたっけ?」

入れた記憶が全く無い。ってことは・・・・・・忘れた!?

信号で止まったときにかばんの中を確認。・・・・ない。

忘れた!!

そのまま、車をUターンさせ、会社へと戻りました。
ありましたよ、大事なチケットが机の上に。
ふぅ、あぶないあぶない。

とりあえず、コーヒーを飲み、気を取り直して、また帰ろうとしたとき、
部下のA君が、

「先輩、ちょっとチェックしてほしい資料があるんですが良いですか?」

「どれどれ、ふむふむ、ここはこれこれしかじか・・・・」

「なるほど〜、ありがとうございました!」

さあ、家に帰って早く寝よ〜。明日は早起きだから。

車にのってエンジンを掛けました。「ブルンブルン」

(ペカペカペカ) ・・・ん?

わたしの心の中の警報ランプがまだ赤く回転しています。
ふと、前方をみると、だれか走ってくる人影が見えました。
部下のA君です。

「せんぱーい。僕の机の上にこれ、忘れましたよ〜。」
持ってきてくれたそれは、紛れも無く私の飛行機チケットでした。

人の机に行くと、持っていたボールペンやら書類やら消しゴムやら
いっさいがっさいを置いてきてしまう悪い癖があります。
百均で纏め買いした5本のボールペンは、1週間で手元から
無くなりました。

今、空港のラウンジでこの日記を書いていますが、今のところ
私の警報ランプは点灯していません。

それでは、行ってまいります。

作品名:アジアへGo! 作家名:ohmysky