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衝動SSまとめ④

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※快新



2012/4/11更新

前回のつづきで、快新小説の一部です。
二人とも子供です。
ここでの更新はこれにて。








――――――――――――――――――――


大好きだった。
新一のことが、誰よりも。

初めて出来た友達。
でも、ただの友達じゃない。


少なくとも俺にとっては。






「おい快斗、サッカー知ってるか?」

「ボール蹴って遊ぶやつ。」

「ばーろー。そんな単純じゃないんだよ。」


ある日、新一は自宅からサッカーボールを持ってきた。
それからは特訓の日々だった。

「痛いよ新一、」

「そこで蹴るからだ、いーか?…

新一とは同じ年なのに、新一は俺よりも随分大人びていた。
何も知らない俺に教えるのは凄く上手い。

怪我して俺が泣いてる時、いつもなぐさめてくれた。
それからいつも新一のポケットには絆創膏が入ってた。
そんな所もすごいなって思ったのを覚えてる。


「見ろっ快斗!!!」

「わぁっ凄い!!!新一凄いかっこいい!!!」


新一は俺によくリフティングをしてみせてくれた。
最初は10回ぐらいしか出来なかったのに、会うたびに上手くなってた。
俺が楽しそうに数を数えてると新一も楽しそうだった。

きっと新一は俺と別れた後とか、会う前とか練習してたんだと思う。
いつだってあのサッカーボールは汚れていたから。


新一はいつもキラキラして見えていた。
かっこよくて、何でも知ってて、何でも出来る。
新一との時間は常に新鮮で、俺をワクワク、ドキドキさせた。

笑ってる新一が大好きだった。
快斗って呼んでくれる新一が大好きだった。


ずっと一緒に居ようって言ったのに。



どうして新一は居なくなったの?




まだ自分のことを『僕』と呼んでたあの頃、俺はまだ気づいてなかったけれど
新一のように『俺』と呼ぶようになった今、気づいたんだ。


あれはね、


―――俺の・・僕の初恋だったんだよ?



会いたい会いたいとずっと願ってきた。
でもね、こんな出会い方は望んでない。


なんで知らないフリをするの?



カイトにそっくりなシンイチ。
シンイチにそっくりなカイト。




そんな偶然の二度目なんか無いよ。





ねぇ新一、本当は覚えてるんでしょう?


end


作品名:衝動SSまとめ④ 作家名:おこた