小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

弟は天才児!?

INDEX|1ページ/4ページ|

次のページ
 

第一章 子供時代



私の初めての記憶は、父方の祖母に預けられた日のこと。
後で話に聞いたが、母は法事でどうしても私たちを見ていられなくて
わずか3歳のふたりを置いて夜中に抜け出したらしい。
母がいないことに気付いて泣きわめく私、美幸と、
隣で平然と積み木で遊ぶ弟の福人。
「双子なのにどうしてこうも違うんだろうねぇ。普通、男の子の方が
甘えん坊さんなんだけど……」
私をあやしながらそう呟く祖母の声が記憶に残っている。

それでも幼稚園卒園までは、少なくとも周囲の扱いに、
たいした違いは無かったように思う。
福人がしっかり者で、私がぼんやりした子という漠然とした扱いの差は
あったけれど。
------卒園時に福人がIQ147の数字をはじき出すまでは。

作品名:弟は天才児!? 作家名:まい子