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紡ぎ詩(つむぎうた)~心のままに~

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☆式部の心境に思う~始まりに代えて~ 2012年4月27日

ふと心に浮かんだことを気ままに綴ろうかと思います。
 あるときはエッセイだったり、詩だったりするかもしれません。今まで、このサイトも含めて何作か投稿しましたが、昨品を非公開にするのは初めてです。 でも、いかにしても、こんなつまらないことを書き散らしたものを他人様に見せるなんて、
 とんでもない!

 -というわけで、始めます。

  歴史小説部門にエントリーしてみました。
  でも、はっきり言って、止めた方が良かったかもと後悔もしています。
  私の後にアップされたのは、ここのサイトのどうやら常連さんでベストランキング作家
  のようで。。。
  数字だけで判断するわけにはいかないといえども、その人の昨品と私の昨品が並んでいる
  と、哀しい気持ちになります。

  いったい、何のためにサイトにアップしたのかな、私。
  なーんて、凄く後ろ向きな気持ちになります。

  元々、このサイトにというよりも無料小説投稿サイトに昨品をアップしたのは、
  所属していた同人誌が終刊になってしまったから。

  変な言い方かもしれないけれど、自分の〝居場所〟を作りたかった。。。
  私はアクセス数とランキングに弱いというか、気になる性分です。

  なので、ブログにしろ、他のもう一つの小説サイトにしろ、毎日、開くのには
  勇気が要ります。―というより、はっきり言うと、まるで試験の合否判定を待ってる
  受験生のような気分です。

  人によっては、あんまり気にならないよ、そんなものと言われる方もきっといると
  思いますが、私はその真逆です。
  なので、サイトに投稿することがそういう意味では良かったのかどうかと自分でも
  疑問に思います。

  それでも、どこかに所属する場所を作りたかったという想いと
  自分の書いたものを誰かに読んで欲しいという願いが勝ったのでょうね。

  ここにご自分の昨品をアップしている方は皆さん、書かれる方ばかりですが、
  文章を書くという行為は業のようなものですね。
  あるときは楽しみでもあり、またあるときは、私のように悩みの種ともなり得る。

  それでも書かずにはいられないのだから、やはり、業としか言いようがありません。
  確かに、良い面もあります。たとえどんなにPV数やアクセス数が少なくとも、
  自分一人で昨品を抱えているよりは、サイトにあげた方がより多くの人の眼に触れる
  チャンスがあることは確かです。
  友人・知人関係には頼んで読んで貰うわけだけれど、サイトにあげた昨品を読んでくれた
  人は純粋に私の昨品に興味を持ったから読んでくれるわけです。
  更に、知人関係に読んで貰うには数に限界があるけれど、サイトにあげれば、少なくても
  三人、四人と誰かが読んでくれます。
  これで満足すれば良いのでしょうが、やはり、前後周囲を他の書き手に囲まれていると、
  いやが上にも数字に眼がいき、気になってしまいます。
  これが業というヤツですかね。

  つい最近、別サイトでこんなことがありました。
  一作目が割と好評だったので、同じ路線の昨品?―まあ、そこまでは似てないか―
  を二作目としてあげました。
  結果は惨憺たるものでした。
  もう途中で止めようかと思いました。
  第一部と第二部となるので、第一部で止めるつもりでした。
  すると、第一部が終わるぎりぎりで、しおりの数が増えました。
  実は、最後に一つでも、しおりが増えれば第二部も続けていこうと思っていたら、
  何と一つだけですが増えたのて゛す。

  当然ながら、第二部の最後まで更新しました。
  注―このサイトは随時、更新する形です。
  更にサプライズが最後の最後にありました。
  レビューを書いてくれた人がいたんです。しかも、高校一年生の男の子でした。

  この昨品はアラフォー女性の恋を描いたものです。
  淡々と話が展開していき、見せ場らしい見せ場もありません。
  恋といえども、サブタイトルに〝恋とも呼べない恋の話〟とあるように、
  ヒロインの片思いは相手の男性にも知られずに終わってしまうのです。
  そういう話を16歳の男の子が理解し共感してくれたことが驚きでもあり
  うれしかった。
  やはり、続けて良かったと思いました。
  恥ずかしい話ですが、嬉しくて涙が出ました。

  つい最近、こういうことがあったばかりなので、いちがいに数字だけに
  囚われるのはどうかな? とも思うのではありますが、
  かといって、やはり気になるものは気になりますね。

  もうかなり昔に読んだ〝散華~紫式部の生涯~〟の中に、
  式部が宇治十帖を書き始めたときの心境が綴られています。

  たとえ大勢の読者がそっぽを向いても、ただ一人の読者が共感し、自分に
  つてきてくれるならば、その一人の期待に添うためにも、次の宇治十帖
  を書き始めよう。

  確か、そんなような心境だったと思います。

  更に、小説の中で式部は考えます。
  元来、書き手とは孤独なものなのだ、と。
  これを初めて読んだ当時、私はメモ帳に書き留めて、何度も読み返しました。
  アマチュアで書いていると、様々な出来事があります。
  言葉には言えないような屈辱的な思いをしたことも何度もありました。
  そのたびに、この式部の心境を思い、自分で自分を励ましました。

  今でも、この言葉は私の心のバイブルです。

  たった一人でも自分の昨品を楽しみにしてくれている人、
  もしくは共感してくれる人がいるとすれば、
  自分はその人のためにも書き続けよう。

  自己満足かもしれませんが、すばらしいと思いませんか?
  明日は久々に古いメモ帳を出してきて、この言葉を読み返し、噛みしめようと
  思います。

  落ち込むときは結構、底までいきますが、意外に立ち直りが早いのが私の
  唯一の長所といえば長所。

  こうして自分の心にあることをつらつらと書いているうちに、少し気が和んで
  きました。
  これは文章を書いていて、良いと思う大きな要素です。
  特に心がもやもやしているときは、今の心境を書いてゆくことで存外に
  解決策が見つかったり、そこまでいかなくても、混沌とした心の中が
  それなりに整理できたりするものです。
  私はこうして時々、気持ちを整理するために書いてみます。
  それでも、完全な〝非公開〟にできないのは、やはり、誰かが読んでくれる
  かもしれない―という前提で書きたいから? かもしれません。

  でも、到底、恥ずかしくて、こんなシロモノ見せられやしません。
  なので、マイフレ限定にしました。
  今のところ、お友達はいないので、つまりは誰にも見られる心配はないと
  いうわけです。

  初めて非公開で書く日記代わりのエッセイ。
  おかげさまで少し元気が出ました。
  頑張れ、明日の私。―本日もお粗末さまでした。