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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「セックスアンドザシックスティーズ」 第九話

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「あら、お口が上手なんですね。こんな年なのに信じられませんよ」
「私は来年定年を迎えます。今年が50代最後の年なんです。失礼ですが中井さんも同じぐらいですか?」
「そうでしたか!一つ違いですね・・・上ですけど気になさいません?」
「何故そう思われるのですか?」
「男性は年下がお好きなんでしょ?」
「まあそれは言えますが、気の会う同士が優先でしょうね、この年になると。中井さんはどうですか?年下は嫌ですか?」
「そんな・・・もったいない」
「嬉しいですね。今夜はゆっくりとお話がしたいです。構いませんか?」
「ええ・・・私なんかで宜しいのですか?」
「もうそんな事言わないでくださいね・・・とっても素敵だと思っていますから」
「ありがとうございます。なんだかとっても嬉しいです」

恵子はもう気持ちがすっかり出来上がっていた。犬飼とこのまま朝を迎えるような予感がしていた。