おデブちゃんの肥満外来体験記
BMI値が30を越えた!
4年前の春のことです。
ついにBMI値が30を越えました。
ちなみにBMI値30とは身長155cmなら体重は73キロくらいの人のことを
指します。
4150グラムと言うビッグベビーに産まれた私は
すくすくとぽっちゃり児童に成長し
それでも20そこそこの頃は「素敵な恋をしたい!」「流行のファッションに
身を包みたい!」と頑張っていたのですが
(それでも太ったり痩せたり)
26の時大きな失恋をして以来、酒に溺れたり大食いをしたりして
そしてついに、BMI値30まで行ったのです。
今までさんざ私のことを太りすぎだとそしっていたスリムな母は
「今まではまだ甘かった。あんなもの全然痩せていた」と反省していました。
私は、太りやすい体質というのはあると思っています。
食べても全く太らない体質があるように
その逆もあるはずです。
それを燃費が良い体質と言うそうです。
サバイバルの時、少量のご飯でも生き残れる恵まれた体質のことですが
今の私はサバイバル中ではありませんし
いざそうなった時気が狂う自信はあります。
話が逸れました。
しかし薬を飲んでいたり、ホルモンバランスが大きく崩れていない限り
私の言う「体質」はただの甘えであり
おまけにBMI値30は行きすぎです。
とにかく、太っているのは健康上好ましく無いと言うことで
肥満外来に通うことになりました。
さんざ太っておいて肥満外来なんて甘えじゃないのか、と生意気にも
母に言いましたが
「じゃあ自力で痩せられるのか。行きたくないからって言い訳するな」
と返されなすすべもありませんでした。
太り過ぎなのは自覚していました。
バスの座席で小学生までもが私の隣に座ることを避けたのにはショックを受けましたし
体は徐々に重くなっていったので重さ的には分からないし、肥満で足が痛むほど
年は行っていないし、服はニ○センで10Lまであるし良いんですが
町を歩けばたまに注目されることはあるし
お年寄り・子連れ等の近くに寄ったときなんとなく怯えられるのもいい気は
しませんでした。
(知人曰く、威圧感があるんだよ、とのことですが)
何より、電車の中等でガラスに写った自分の姿の残念さと言ったら……
(だいたい、A男が悪いんだ。あいつがあんな酷い振り方をしなければ
私はここまで食べ過ぎることはなかったに違いない)
おまけに当時の私はそんなことを考えていました。目がマジです。
脳にも脂肪がついているようで、ここでも、言い訳です。
とにかくおデブちゃんは言い訳が多い! これ、持論です。
そんな恨みがましい私ですが、肥満外来を探すことになりました。
作品名:おデブちゃんの肥満外来体験記 作家名:まい子