二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

INDEX|8ページ/95ページ|

次のページ前のページ
 

AREA3『室内戦』


のび太と真理奈はビルの奥へ進んでいくと、異変を感じた。奥からは絶え間無い銃声と、たまに爆音が聞こえてきた。
のび太達が居る所は廊下であり、左右に2つずつ扉があって、銃声は左奥の扉の奥から聞こえた。
のび太達は慎重に廊下を進み、扉の前まで来た。
「じゃ、開けるから真理奈ちゃんは下がってて」
と、のび太が言うと真理奈は頷き、のび太は徐に扉を開けた。
「・・・・・・・・・」
扉の中を見たのび太は沈黙した。そこには、物言わぬ屍と化したゾンビと、『ハンター』や『ケルベロス』、『ブレインディモス』のB.C.W.が倒れていた。のび太は、ふと、部屋の隅に目を遣った。すると、そこには、のび太の見知った人物が居た。
「燐さん!!」
のび太は思わずその人物の名を叫んでいた。のび太の言葉に気づいた燐は振り向いた。
「ん、お前か。見当たらなかったから、どっかで野垂れ死んだかと思った」
と、燐は言った。すると、真理奈も部屋の中に入ってきた。
「あ、燐さん。無事だったんだね」
と、真理奈は喋った。すると、燐が2人に尋ねた。
「・・・・・お前等2人だけか?他のガキ共は?」
燐のその言葉を聴いたのび太は応える。
「今いるのは僕達だけです。ジャイアン達も何処かで生き延びている筈です」
と、のび太が言った。すると、燐も喋る。
「まぁ、あのバイオハザードを殆ど何の準備も無く生き残った連中だから大丈夫だろう」
その燐の言葉を聴いた真理奈は言う。
「ジャイアン君達の事はいいとして、これからどうするの?外はバケモノだらけだけど・・・」
真理奈の問い掛けに燐は応える。
「ん〜、問題はそこなんだよなぁ。初めは乗用車奪おうかと思ったけど、全部炎上してて使い物にならなかったしな、・・・・・後1つ、ルートがあるんだけど、なるべくならあそこは通りたくないな」
燐のその言葉を聴いたのび太は訊く。
「それってどんなルートなんですか?」
のび太のその言葉を聴いた燐は応える。
「動物園を突っ切るルートだよ。ここら辺一帯に『T-ウィルス』が蔓延しているから、動物園にいる動物も恐らく『T-ウィルス』に感染しているだろう。そうだとしたら、大規模な戦闘が予測される。なるべくなら、無駄な戦闘は避けたい」
と、燐は自分が考察した結果を述べた。
「でも、それしか道が無いなら仕方ないですね」
と、のび太が言う。
「よし、それじゃあいくよ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、言いたい所なんだけど・・・」
と、燐は言葉を濁した。それを不思議に思ったのび太が訊く。
「・・・・・・・どうかしたんですか?」
のび太がそう言うと、燐は話した。
「はっきり言ってこの下の階は怪物共の巣だ。さっき見てきたけど、凄い量のB.C.W.が居た」

「ええ!!!」
と、真理奈は驚いた。
「具体的にはどのくらい居たんですか!?」
と、真理奈が言うと、燐は言う。
「4階の一部しか確認してないけど、ざっと20体程は居たと思う。これは予想だが、下の階に行けば行くほど、生物兵器の数が増えると思う」
燐のその言葉を聴いたのび太は呟く。
「・・・・前の事件と比べると生物兵器の数が遥かに増しているな」
すると、燐が言う。
「ああ、なるべくならあれだけの数を相手にする事はしたくない。或いはロケット弾一発で一掃出来るような状態まで持っていきたい」
と言うと、少しの沈黙の後、のび太が喋った。
「取り敢えず、下の階に行って、現状を見て行きましょう。もしかしたら、何か光明が見えるかもしれません」
と、のび太が言うと、燐が喋る。
「ん、ああそうだな。だが慎重に行こう。あたし等の場所がばれたら後々きつくなる」
と言うと、3人は階段の傍まで来た。そして、階段の下を見た。階段の下には案の定、大量の生物兵器が居た。そして、それを見た真理奈が口を開く。
「!・・・あんなに一杯怪物がいる!どうしようもないよ!!」
すると燐が喋る。
「だからどうしようか考えているんだが」
と言うと、少ししてのび太がある提案をした。
「・・・・・あの、今思い付いたんですが」
すると燐が、
「ん?何だ?」
と、喋る。そして、のび太は言う。
「エレベーターを使えばいいんじゃないでしょうか」
と、のび太が言った。
「・・・・・・・・・・・」暫しの沈黙。すると、真理奈が燐に向かって喋る。
「何でそんな事思い付かないのよ」
すると燐は、少し声を荒げて言う。
「ええい、五月蝿い!そんな事解っていたさ。ちょっとあれだよ!・・・・ほら、・・・エレベーターみたいな閉塞空間に居たら生物兵器に攻撃された時に不利だろ!」
と、燐が言うと、のび太が冷静に言う。
「それは、作業用の梯子を伝って行けば良いんじゃないですか?」
と、のび太が言った。すると、燐は、目を泳がせながら言った。
「いやぁ、実は解ってたんだよ。今言おうと思ってたんだ」
燐のその言葉を聴いた真理奈は、
(絶対解ってなかった。)
と思った。
そして、3人はエレベーターの方へと向かった。すると、燐がロケットランチャーでエレベーターの扉を破壊した。中を見た燐が呟いた。
「・・・どうやらエレベーターはこの上の階で停止しているようだな。さっさと1階へ降りよう」
と言うと、燐、真理奈、のび太の順で梯子を降り始めた。暫くは何も無かったが、3階と2階の間辺りまで来ると、異変が起きた。
「KSHAAAAAAA!!」
いきなり生物兵器の奇声が轟いた。燐が上を見ると、数体のキメラが居た。
「!・・・あいつ等は『キメラ』か!先刻(さっき)エレベーターの扉を破壊する時にロケットランチャーをぶっ放したから、場所が特定されたか」
と、燐が言う。
ふと、真理奈が下を見ると、驚きの光景が広がっていた。
「!し、下にも怪物が一杯居る!!!」
真理奈がそう叫ぶと、のび太と燐も下を見た。そこには、数体のブレインディモスとハンターが居た。
「こりゃあ挟撃ってやつか」
と、燐が呟く。すると、のび太が2人に喋る。
「・・・僕が先に下に降りて足場の確保をします。2人は上のキメラを片付けて下さい」
のび太のその言葉を聴くと、燐は驚いて言った。
「おい、ちょっと待てよ!」
と、燐が叫んだが、のび太はお構いなしに、壁を蹴ってほぼ落下するように降りて行った。
「くそ、あたし等は上のキメラを片付けるぞ!」
と、燐が言うと、真理奈は『ベネリM3』を構え、キメラに向かって撃った。
「KSHAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
キメラは悲鳴を挙げたが、まだ倒れずに向かってきた。
しかし、すかさず燐が『H&K Mk.23』を撃った。
数発撃つと、キメラは動かなくなって、そのまま下へ落ちていった。その頃、のび太は両手に二挺の『ベレッタM92』を構えて、下にいるブレインディモスやハンターに向けて連射した。連射した弾丸は一発も外さず、全ての生物兵器に全段命中した。
「「「「「GISYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」」」」」
「「「KIYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」」」
生物兵器は悲鳴を挙げて倒れた。