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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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AREA3『虎』


後方にいる虎は、のび太達の乗っている車とほぼ同じ速度でこっちへ向かって来ていた。因みに今の車の速度は約60km/hである。
「・・・・・・巌さん、どうします?撃ってみますか?」
のび太が巌にそう訊くと、巌は応える。
「いや、もう少し様子を見よう。何か仕掛けてくるかもしれないからな」
と、巌は言った。


しかし、向こうの虎は一向に仕掛けてくる気配がない。
「・・・・・・・のび太、1発撃っとけ。こちらから仕掛ける。もしかしたら今の速度があの虎の最高速度かもしれないからな」
と、巌がのび太に言うと、のび太は狙いを付けて、虎目掛けて『9mmパラベラム弾』を1発撃った。弾丸が虎に直撃する瞬間、虎は瞬時にその場から消え去った。
「!消えた!?一体何処へ!?」
と、のび太が虎を探して居ると、車内から声が聴こえてきた。
「のび太!左だ!」
と、叫んだのは燐だった。のび太は進行方向とは逆方向を向いていたので、のび太は車からは左方向、のび太からは右方向になる方向を向いた。すると、そこにはさっきの虎がいた。
「さっきの一瞬でここまで接近して来ていたのか!」
と言うと、のび太は2挺の『ベレッタM92』を連射した。しかし虎は、目にも止まらない速度で、その弾丸を避け続けた。
「嘘だろ!?60キロ出てんのにあのスピードかよ!!」
と、巌が驚いた。しかし、そう言っている内に虎は車に急接近してきた。そして、車に襲い掛かってきた。
























しかし、巌が機転を効かせてブレーキを踏んだので、何とか避ける事が出来た。巌は一気に左にカーブした。一方、虎の方も反転し、再度こちらへ向かってきた。
「あんなのにどうすればいいっていうのさ!?」
と、真理奈が弱音を吐く。すると、巌が言う。
「諦めるな!のび太!ヤツに撃ち続けろ!!」
と、巌が叫んだ。のび太は向かってくる虎に『ベレッタM92』を撃ち続けた。しかし、弾丸は全て避けられた。
「ちっ!!」
と、叫ぶと、巌は『S&W M945』を虎に向かって撃った。
しかし、全弾外れてしまった。
「ちっ、全然当たんねぇ!」
と、巌が叫ぶ。そうこうしている内に虎は更に接近してくる。
すると、のび太はケブラーバッグから『コルトM79』を取り出し、虎に向かって撃った。
放たれた榴弾は虎に当たらず、道路に直撃した。
「そこだ!!」
すると、のび太は虎が避けた方向に『ベレッタM92』を連射した。0.2秒撃ち続け、16発撃った。全弾命中とまではいかないものの、殆どの弾丸が命中した。
「GBOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
初めて弾丸を喰らった虎は、悲鳴を挙げた。
「GBOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」
しかし、咆哮を挙げると、再び向かって来た。
今度は車を破壊しようとはせずに、車上に乗ってきた。
「GBOOOOOOOOOOOOOOO!」
車上に乗った虎は咆哮を挙げた。どうやら、先程自分に傷を負わせたのび太に狙いを付けたようだ。
(・・・・・・現在『ベレッタM92』の残弾数は1挺7発で、2挺合わせたら14発しかない。・・・・・なんとか確実に弾丸を当てるしかないな。)
と考えたのび太は、すぐ回避行動をとれるように体制を整えた。
「GBOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
咆哮を挙げた虎はのび太に向かってきた。のび太は姿勢を低くして、左方向に避けた。そして虎に向けて、『ベレッタM92』を4発撃った。
「GBOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
弾丸は見事に虎の腹部に直撃した。
「GBOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
さっきよりも大きな咆哮を挙げて虎はのび太に向かってきた。のび太は虎の動きに合わせて身を翻して虎の突進を避けた。そして、虎に向かって10発の『9mmパラベラム弾』を撃ち放った。
「GBOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」
虎は悲鳴を挙げた。悲鳴の程度から推測すると、大分疲労しているようだった。のび太は『ベレッタM92』の残弾数が無くなったので、ケブラーバッグから『ベレッタM12』を取り出した。のび太は『ベレッタM12』を構えて虎の攻撃に備えた。
「GBOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
虎は咆哮を挙げて、のび太に突進してきた。のび太はそれを、先程と同じように避けた。そして、虎に向かって『ベレッタM12』を連射した。フルオートで発射された40発の『9mmパラベラム弾』は7割程の弾丸が虎に命中した。
「GBOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」
虎は悲鳴を挙げて、車上から吹っ飛ばされた。のび太はこの隙に2挺の『ベレッタM92』に予備マガジンを装填した。
そして、すぐさま虎は、のび太の方に向かってきた。
「GBOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
咆哮を挙げた虎は、一直線にのび太に突進してきた。のび太は虎の動きを見て、左方向に避けた。虎の攻撃を避けたがに見えたが、虎が急に方向転換し、のび太は避け切れなかった。
「GBOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
大きな咆哮を挙げた虎はのび太を噛み砕こうとして大きく口を開けた。

のび太は咄嗟に後ろへ飛び退いた。飛び退いた先は車上ではなく、道路だった。そのままのび太は慣性の法則に従って、車とほぼ同じ速度で動く。虎の方ものび太に更に襲い掛かってきた。
「GBOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」
虎は咆哮を挙げて、のび太の頭を噛み砕こうと、口を大きく開けた。するとのび太は両手に装備していた『ベレッタM92』をその虎の頭部目掛けて連射した。2挺の『ベレッタM92』に装弾されてある30発の『9mmパラベラム弾』を0.375秒で撃った。
「GBOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」
30発全ての弾丸を喰らった虎は悲鳴を挙げて動かなくなった。
のび太はそのまま道路に着地した。
「ふぅ、なんとかなったな」
と、のび太は呟いた。ふと前を見ると、巌達が乗っている車が見えた。のび太は巌達の車へ向かって走っていった。

車の傍まで近づくと、巌がのび太に話しかけてきた。
「お前やるじゃねぇか。車上から落ちた時はどうなるかと思ったが、あいつを倒しちまうとは思わなかったぜ」
と言うと、真理奈も窓から顔を出す。
「凄いよのび太君。私なんか何も出来なかったのに」
と真理奈が言った。
「いやぁ、ただの偶然だよ。一歩間違えればこっちが殺されてた」
と、のび太が喋る。