桜【詩集2】
社会
生きている意味が時々分からなくなるのはなぜ?
当たり前の人生
当たり前の価値観
当たり前の生活
決まりきった社会の枠にきちんとはまらない私は異分子だから
人は均一な工業製品ではない
人それぞれの思いがあり
不安があり
秘密があり
価値観がある
均一でないモノを恐れるのは本能ではない
人の多様性を認めない社会が刻み付けた価値観
社会構成と運営を楽にするために
型にはまらない人間は社会がシステマティックに省くようにと
社会は人の為にあるの?
……いいや。社会は社会自体の存続の為にのみ存在する
人を大切にしない社会
個性を認めない社会は閉塞していくだろう
幸せに生きるには社会の型にきちんとはまっていくしかないの?
そう信じて疑わない人は幸せであり、不幸でもある
自分が本当に幸せなのか、もう一度考えた方がいい
そんな思考すら奪うのが今の社会だから
そうなのだろうか
それも本当なのだろうかとふと考える
答えは自分の中にしかない
正しい自分の生き方は、他の誰にも分からない
誰にも教えることはできないから