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桜【詩集2】
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かぐや姫
切ない夜がぼくを飲み込んでいく
君のいない部屋の開け放した窓
カーテンの間からは月明かりが照らす
ぼくは一人だ
いつからこうなったのだろう?
ぼくと君はいつからすれ違ってしまったのだろう?
二人でみたあの月の夜
君は月へ帰るのだといったね
かぐや姫かい?とぼくは笑った
君はもういない
月へ帰ったかぐや姫
ぼくは誰でもない
ただの無力な男だ
作品名:
桜【詩集2】
作家名:
maki