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長澤まさみ?いいえ私は初音です

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「はいどうもこんにちはー、幸村のお兄さんの真田信幸だよー」

「お黙りっ!」

「今の変なのはお父さんだよー、名前は覚えなくていいからねー」

「あ・・・兄上、一体誰に話しかけておられるのですか?」

「なんだい幸村、そんなこともわからないのか・・・それはもちろん画面のむk「ハイ自重ぉおおぉぉおぉぉ!!」


茶髪の好青年、真田信幸の脳天に椰子の実くらいの大きさの漬物石が直撃した。これは痛そうである。


「痛いなー、誰だよ、佐助?」

『画面とかそういうのはご自重ください。あと、今の漬物石はオレではありません』


佐助は口が聞けないので基本的にプラカードでコミュニケーションをする。戦国時代にもプラカードくらいあるんです。


「それじゃあ一体誰が・・・」

「さりげなく私をハブらないでくださいますか兄上」

「いやーあはは本当になんだったんだろうな今の漬物石は」

「あ、こんなところに漬物石がもうひとつ」

「どうもすみませんでした」


真田さん家は基本的にお姉さんの絶対王政である。お姉さんに逆らったものは例外なく容赦ないお仕置きが待っている(一番最近の被害者は幸村で、一週間ご飯抜きにさせられた)。


「初音や、そこまでしてはいくら信幸が小説でも禁忌を犯したといえど信幸がかわいそうだっちゃ」

「父上は口調を統一してください。あと父上も今結構堂々と禁忌を犯しましたからね」

「父上はラムちゃんだったのですか!?」

『勉強になります』

「とりあえず黙っとこうかそこのバカ2人」


お父さんは決してラムちゃんではない。原作に無礼である。


「全く・・・兄上もいい加減マンガを集めるのを自重してください!真田庄を漫喫にするおつもりですか」

「お、それはいい考えだ。ナイス初音」

「黙らっしゃい。さあ父上からも何か言ってやってください」

「信幸、いっきまーす」

「ガンダムはいいから」

「姉上、伏字忘れてますよ」

「そんなことより初音~、お兄さんはカ★ピスが飲みたくなってきたよ」

「はい?カルピ●?」

「だってほら、お前CMやってんじゃん、カルピスのCMやってんじゃん」

「兄上、伏字忘れてますよ」

「私のオリジナルに突っ込むなあああああ」

『初音様、オレもカルピスほしいです』

「姉上、私も!あと佐助、伏字忘れてるよ」

『カラダにピース、●ルピス』

「や め て く れ」


お姉さんからかすかに殺気が見えた気がしたので4人は口をつぐんだ。そしてお姉さんはできるだけ深く息を吸い込むと、近隣諸国に聞こえるような大声で叫んだ。


「私は長澤まさみじゃなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」







訳注:実際に真田さん家にお姉さんがいたかどうか、私の知る限りじゃ不明もしくは存在しないということなのでここで勝手にお姉さんを定義しようと思います。名前は天/地/人に倣って初音としますがドラマと違って無職です。一応信幸、初音、幸村の3兄弟にしようと思います。ドラマを参考にするのは名前だけです。キャラとかそういうのはあくまでオリジナルなんでそこんとこよろしくお願いします。