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てっしゅう
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「仮面の町」 第十四話

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「天木さん、昨日行ってきたんだよ。運転手に会いにな。深谷隆一って言うんだけど、会社には居なかったんだよ」
「そうでしたか。そのまま帰ってきたんですか?」
「きつい言い方をするな、そんな訳ないだろうが・・・帰ってきたら連絡をするように伝言してきたよ。署に掛かってきたら教えてくれるように言ってあるから待っているんだけど、今日も掛かってこないからどうしたのだろうって思ってはいるけどね」
「感づかれた・・・かも知れませんね。理由は解りませんが」
「どうしてそう思えるんだい?」
「昨日絶対に会社に深谷運転手は戻って来ているはずです。朝連絡が来なかったと言うことは、訪ねた警部の名前を知ってピンと来たのじゃないかと思うんです。解決済みと知らされているのに山崎さんが訪ねて行ったと言う事自体が怪しまれたのでしょうね」
「そうだったかな・・・用件は誰にも言わなかったんだけどね」
「久能不動産に警察が行くことなんて山崎さんクラスではないことなんでしょう?失礼な言い方ですが」
「失礼だな・・・けど、その通りだ。署長か警視が挨拶に行くからな」
「だとしたら、運転手は山崎と聞いてピンと来たんですよ。もう久能とは話し合っているでしょう。万が一の自体を予測しながら、もしかしたら署長に話をしているかも知れませんよ。だとしたら、連絡が警部のところへ回ってこないと言うことも考えられます」