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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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AREA2『行動』


スネ夫が話し出した。
「じゃ、僕と聖奈さんは南舎の北の方にある1年生の教室の方を探索するから、のび太は職員室と校長室を探索してくれ。」
のび太はそれに返す。
「うん、解った。」
のび太は職員室に行き、スネ夫と聖奈は1年生の教室に向かった。のび太が職員室のドアを開けると、およそ5体程のゾンビが居た。
「うわっ!ここにも居る!いちいち戦ってられない。職員室には何も情報が無さそうだし校長室に行くしかない。」
と言うとのび太は、ゾンビの間をすり抜け、校長室の中に入った。
「よかった〜〜〜。校長室には居ないな。でも入ったのはいいけど・・・これじゃあゾンビが入ってくるな。バリケードを造るか。」
と言って、のび太はそこら辺の机や椅子でバリケードを造った。
「造ったはいいけど・・・これじゃ僕も出られない。このバリケードも何時崩れるか判んないし。とりあえずこの辺りを探索するか。」
と言うとのび太は、部屋の中の探索を始めた。のび太はまず棚のほうを調べた。
「・・・棚には何もないか。なら次はこの金庫か。・・・4桁の暗証番号を入力しないといけないな。この金庫はまた改めて調べるか。次は・・・」
と言って、のび太は奥の方を調べた。その少し前、聖奈とスネ夫は1年生の教室を調べ始めていた。
「ここ、開きませんね。」
聖奈は1年4組の教室のドアを思いっきり引いているがびくともしない。
「じゃあ次行こう。」
と、スネ夫が言うと、隣の教室のドアを開けた。すかさずスネ夫が喋る。
「よしっ、ここは開くぞ。」
2人は慎重に中に入った。中には、1つの死体以外は何も変わったことは無かった。
「よし、この教室を調べよう。まず机に何か使える物が無いか調べよう。僕はこっちを調べるから聖奈さんはそっち半分を調べてくれ。」
「はい。解りました。」
2人は教室の机を全て調べたが特に何も見つからなかった。
「こっちは収穫なしか、聖奈さんの方は?」
「こっちも何もありませんでした。」
「それじゃあ次は掃除用具入れを調べるか。」
スネ夫は掃除用具入れを調べた。すると中から何かが入った箱が出てきた。スネ夫はそれを調べてみた。
「これは、・・・ハンドガンの弾だな。取っておくか。」
と言うと、スネ夫はポケットに9mmパラベラム弾の入った予備カートリッジを入れた。
「次は教卓を調べましょう。」
と言って、聖奈が教卓を調べているとある物を見つけた。
「鍵がありました。これは、資料室の鍵ですね。」
「よし、じゃあ収穫もあったし、この教室はもう調べる所もないな。次へ行こう。」
とスネ夫が言うと、後ろで物音がした。ガシャーン!
「何だ!!」
窓ガラスが割れ、ゾンビ化した犬が入って来た。
「グルルルル。」
唸り声をあげてゾンビ犬が近づいてきた。スネ夫はゾンビ犬に向かって猟銃を構えた。
「コノォ!!喰らえ!!」
ダァン!スネ夫の持っていた猟銃が火を噴いた。見事にゾンビ犬の胴体に命中した。ゾンビ犬は動かなくなった。
「ふぅ、やったか。」
「スネ夫さん凄いですね。何処でそんな猟銃なんて手に入れたんですか?」
「ああ、これは街で逃げていた時に、猟師の人から貰ったんだ。」
「そうなんですか。」
「じゃあ、次の教室へ行こうよ。」
「はい。」
2人は会話を終わると、次の教室に向かった。しかし、どの教室のドアも開かなかった。最後の教室のドアが開かないことを確認すると、スネ夫が喋った。
「ここの教室で最後だけど、収穫は資料室の鍵だけか・・・・。」
「はい。そうですね。」
「じゃあこれから資料室へ行って探索するか。」
とスネ夫が喋ると、通信機が鳴った。
RRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRR
「ワッ何だ!」
「着信ですよ。スネ夫さん。落ち着いてください。」
その聖奈の言葉を聞くと、スネ夫は落ち着いた。そして通信機を耳にあてた。
「もしもし、のび太?どうしたんだよ。」
電話の主はのび太だった。
「ああ、ちょっとまずい事になった。」
「まずい事って何だよ。」
「まずスネ夫達と別れた後、職員室に入ったんだけど、ゾンビが予想以上にいて、とても戦えないから校長室に逃げ込んで来たんだけど、ゾンビが校長室に入ってこないようにバリケードを張ったんだ。だけど、ゾンビがドアのところに集まってきて、バリケードを外すに外せないから脱出できないんだ。」
「えっ!そうなのか!よしっ、僕と聖奈さんは職員室に行く。のび太はそれまで死なないようにバリケードを固めてくれ。」
「ああ、解った。なるべく早く来てくれよ。」
「ああ、急いで行く。」
と言うとスネ夫はポケットに通信機を入れ、聖奈に事情を説明しながら職員室へ走っていった。しばらくすると、職員室の前に着いた。すると聖奈が呟いた。
「のび太さん無事でいて。」
意を決して2人は中に入った。スネ夫がゾンビを見ながら喋った。
「・・・5体ぐらいかこのゾンビ共は。」
そう言うと、5体のゾンビがこっちを向いて、近づいてきた。スネ夫が猟銃を構えて戦闘態勢に入る。
「僕がこの5体のゾンビを相手するから聖奈さんは後ろから何かが来ないか見張っていてくれ。」
「はい。解りました。」
と言うと聖奈は、ハンドガンを構えて周りを警戒した。一方スネ夫は5体のゾンビに猟銃を向けている。
「喰らえ!!」
と言ってスネ夫は猟銃を連射した。
「おお〜〜〜うおあ〜〜〜。」
不快な呻き声をあげて5体のゾンビはその場に倒れた。
「どんなもんだい!!・・・・さて、このドアの向こうにのび太が居るんだよな。」
と言うとスネ夫は、ドアの向こうの部屋に向かって思いっきり叫んだ。
「お〜いのび太!!ゾンビ共は始末したぞ!バリケードを外してくれ!」
その後すぐバリケードを外す音が聞こえ、中にはのび太が居た。聖奈がそれを見て言った。
「のび太さん!!無事でよかったです。」
「ああ、ありがとう。スネ夫に聖奈さんがいなかったらどうなっていたか。」
「まっ、こんな時だし助け合っていくのが普通だろ。次から気をつけろよ。」
「ああ解ってるよ。」
「じゃあ探索を再開するか。」
とスネ夫が喋ると、聖奈が喋った。
「あっ、でもその前にちょっと休憩しませんか?疲れちゃって。」
「おっいいね、のび太、校長室にはゾンビは居なかったんだろ?」
「ああ、校長室はだいたい調べたから大丈夫だ。」
「よしっじゃあ校長室で休憩するか。」
と、3人の会話が終了すると、3人は中へ入っていった。
「校長室なんて初めて見ます。」
「まあ普通はこんな所なんて入らないからな。」
「ふぅ、疲れた。」
聖奈は石像の横に座り込んだ。すると、部屋の奥から物音がした。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ!
当然3人は驚いた。
「な、何だ!?」
「な、何ですか!?」
先に部屋の奥を見たスネ夫が言った。
「奥に扉がある!!」
「なにっ、本当か!?」
「ええっ、何でしょう?」
しかし、聖奈が立ってその場から動いた途端、扉は消え去った。
「あれっ、消えたぞ。おかしいな。」
スネ夫は不思議がる。そして、のび太は考えていた。
「・・・・・・・・多分そうかな?」
のび太は独り言を言っていた。
「おいのび太、何独り言言ってんだよ。」
のび太は言い出す。