TranceMix! 2話
そうと分かったら、うかうかしていられない。
「分かった、ありがと!」
足早に部屋を出て行こうとする
「待って」
と、ヒトミに呼びとめられた。
「どうかした?」
「相手の位置が分かってるなら、それに合わせた作戦を練ろう?」
それもそうだ。考えなしに突っ込んでも、勝てる可能性はなくはないが…低いだろう。
「んじゃ、今から会議ね。カナ、お願い」
「あ、はい」
頼まれたカナはそのまま、放送室に入っていく。
そして。
ピンポンパンポーン
『5分後、会議が始まります。皆さん、会議室にお集まりください』
丁寧なアナウンスが流れる。
…話は変わるがカナは一応、一番の年長者のはずなのに皆に敬語で話している。なぜだろう。
作品名:TranceMix! 2話 作家名:ざぶ