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2分後
ピンポーン
はやっ！！
ガチャ
「おっす、優美、どこ？」
俺が答えようとした時。実にナイスタイミング。優美ちゃんが来た。
「そーくんさーん、まりちゃ……」
まわれ右して部屋に逃げる優美ちゃん＆みこ。
「みこちゃん、優美捕まえて」
優美ちゃんの手を握って踏みとどまるみこ。
「ッ…みこちゃん、放してっ…」
「い・や・だ」
「よし。そのまましてて」
そう言って、優美ちゃんにどんどん近付いていく先輩。
ガシ
あ、捕まえた。
ズルズル
あ、引きずられてる。
「って、先輩！そっちみこ！！」
「あ、逆になってたんだっけ？」
みこを放して、優美ちゃんを捕まえる。
「それと先輩。そのまま引きずったらみこまで巻き込まれます」
「それもそうだな」
そう言ってポケットから鍵を取り出す。
その鍵で、手錠のロックを外す。
「じゃ、コイツ連れて帰るわ」
「あ、あの…」
「何？みこちゃん」
「連れて帰らなくていいです」
「でも、このままじゃ…」
「その代わり、しっかりと説教して下さい」
「ん。わかった。蒼大、使っていい部屋ある？」
「じゃ、リビングでどうぞ。俺とみことまりちゃんは避難しておくんで」
「ん。わかった」
「って、まりちゃんは一体どこに…」
俺が言った瞬間。
背後から
「ずっといましたよ？」
という声が…。
え？
「ど、どのあたりから！？」
「『い・や・だ』あたりから」
中途半端だな。これまた。
「気付かなかった…」
「失礼ですよ。蒼大さん」
「はい、ごめんなさい」
女子中学生に謝ってる男子高校生って…。