黒髪の先生
名前 本間 誠也
出身 東京
職業 高校二年
趣味・特技 区内のブックオフめぐり。数学。
「三角志穂先生…。」誠也は心のうちでつぶやく。
俺の好きな人はクラスメイトでもないし、タメでもない。
俺は―学校の先生が好き。よく女子が男の先生を好きー!とか言うのとは逆なんだ。
志穂先生の事が四六時中、頭から離れない。志穂先生は俺より8歳年上で、数学の担当の先生。
先生の髪は結構長くて、しかも女優さんみたいにサラサラなので、どんな匂いがするか興味がわいて、こっそり嗅いでみた。ものすごく…いい匂いがして、ドキッとしてしまった。
その日から黒髪の長い女性をみるとドキッとしてしまう。自分でも恥ずかしくてしょうがない。俺がまさかこうなるなんて…。それから三年になったとき、先生は別の学校(別の高校)に行った。それからか、先生の事も忘れ、黒髪を見てドキッとなる現象も次第になくなった。
作品名:黒髪の先生 作家名:ナディラ・ジャンマーレ