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「かっ斬ってやる!!」
『それでこそ勇者!!
　悪を恨んで、正義を愛す!!』
「死ねー!!!」

「ひぃー」

「やめて!!!」

その声で、俺は剣をやつらに振るのを止めた

「確かに、この人たちは、悪人かもしれないけど、
　この人たちを殺したら、あなたも悪人なのよ!!」

この言葉、確かに正しい

しかし

『あ～大丈夫、大丈夫
　俺、肉食ってより、悪気(あっき)食なんだよねぇ～
　だ・か・ら
　斬っても、斬っても、体は傷つかず、
　悪い【魂(ココロ)】だけを斬り取れま～す。』

急な口調が替わったため、
そして、さっぱりわからん説明のせいで、
皆、「･･･」やら「???」
という表情をしている

わかったことはただひとつ

「斬っても斬っても傷つかねぇ!!!」

再度、やつらに振りかかった

感覚はなんともいえないが、
剣は、
きれいな弧を描いて、奴らを


　すり抜けた・・・