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ぽっかりと開いた穴から冷気が洩れてくる
優しさの輪郭は覚えていなくても
あなたのあやふやな冷たさだけは
やけにはっきりと思い出される

冷たさって　でも優しさがあってわかるんだ
あなたの瞳が妙に哀しげな色で
あなたのコトバに優しさなんか含んでなくて
でもわたしはあなたからとっておきの優しさをもらえた

だからいつか
あなたが　わたしが
冷たさに震えることがあっても
ぽっかりと開いた穴から優しさの暖気が流れてきて
それを包むように抱けるはずだから

そう信じているから