未定
僕はこう置き換えよう、太陽は僕を焼き殺そうと灼熱の暴力を奮う、カラスは僕達を餌を見るように睨んでいる、そして足は罪人の足かせのように重い。
僕が何故こうもひねくれているかって?
今日は・・今日は友人の智樹が都市伝説を確かめようとしているからだ・・・。
僕は夏目 雄二、中学二年だ。
友人の智樹は年頃だからだろう、都市伝説などが大好きだ。
よくこっくりさんをやらされる、今日もおそらくやるのだろう、憂鬱だ。
僕は怖いのが苦手なんだ、もし呪われでもしたら・・・死にたくないんだよ、死因もはっきりしないなんて嫌じゃないか。
そして今は通学中だ、おそらくここらへんで智樹と会うだろう、智樹と僕は大の仲良しだ。
転校してきてオロオロしている僕に一番最初に話しかけてくれてすぐ友達になった、おそらくまわりからも親友のようにみえているだろう。
そして帰り道で途中まで道が同じだと気づきその日から一緒に登下校している。
そろそろ来ると思うが・・・。
「おはよう雄二」
「おわぁぁぁぁぁ!」
僕は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
なぜか、それは電柱からぬっと出た智樹の恰好にある、制服はボロボロで顔は傷だらけ、血がこびりついてそれはまるでゾンビのようだった。
「智樹・・どうしたのその恰好・・・・?」
「どうだこれ!ゾンビにみえるか?顔はメイクなんだぜ!」
どうやら特殊メイクというものらしい。
「うーん・・・すごいのはわかったけど・・なんでそんなゾンビ姿になろうとしたの?」
すると智樹は胸をはりつつ
「自慢するために決まってるだろ!すごいだろ!これでみんなを驚かそうぜ!」
すごいろくでもないことを言った。
「あのさぁ・・そんなことしてると先生に怒られるよ?」
「そんなんが怖くてこんなバカなことやってられるか!」
どうやら自分がしているのがバカなことだと気づいていたらしい。
「まぁとりあえず着替えようか、それと今日はなにするの?またこっくりさん?」
「着替えるってそんなもったいないことしないからな!あー、うーんと、今日はこっくりさんはやらないぞ、昨日言ってた通り新しい都市伝説の検証をする!」
どうやら一番苦手なこっくりさんの危機は去ったらしい、あれ、本当に人が動かしてないなら・・・。怖いからこれ以上は考えまい。
「どんな都市伝説?」
「あぁ、なにやらとあるワードで検索かけると面白いものが見れるそうなんだ!今日はパソコンの授業あるしな、学校のパソコンで調べようと思う」
「なんで学校のでやるの?自分の家のでいいと思うけど・・・」
「バッカお前自分の家のでやって呪われたら嫌だろ?」
おそらく智樹は見たら呪われるという発想はないようだ。
「まぁそういう情報は学校についてからみんなにもいうから楽しみにしとけよ!」
皆とは僕達が所属しているオカルト研究部だ、僕達のほかに女子が二人いる。
「よし雄二、早いうち学校いこうぜ!パソコンのフィルターも解除しておきたいし」
「まさか智樹お前・・本当にその恰好で学校に行くつもりか?」
「当たり前だ!まぁ本来の目的は別にある、耳かせ」